その営業マンの第二の人生は「充実の異世界転生ライフ」のはずだった。 彼は宿屋の長男・マルクに転生し、サポート役の元天使・ニコラと共に 双子の兄妹として新たな日々を歩み始める。 更地を畑や公園にしたり、魔法使いの冒険者と出会ったり。 だが、最初こそ意気揚々と魔法指導をしてくれたニコラがおかしい。 徐々に飽きるどころか、家でお気に入りのぬいぐるみとゴロゴロしてばかり。 俊敏な動きを見せるのは母親と妖艶な冒険者に抱きつくときだけで、終いには当然のように言い放つ―― 「お兄ちゃんが私を養ってくれるのでは?」 そう、彼女の第一目標は“お兄ちゃんに寄生すること”だった! 外面完璧! 中身残念! お仕事は最低限!? ぐーたら妹天使と織りなす兄妹スローライフ!